まだ授業をしたことのない方にとっては、授業は不安がつきまといますよね。
学校を卒業して、10年、20年、30年・・・が経って、中学生、高校生の頃に学んだ内容を
忘れてしまっている方も多いでしょう。そういった方には授業研修したり、教材研究の研修で、
短期間で授業をすることができるようになります。
皆さん、グングンうまくなりますよ。
ただ、その授業が、名人級のものか、あるいは普通の授業レベルであるかは問題です。
学習塾の授業で大切なのことは、解法や受験テクニックを教えるだけではありません。
先生がどんなに頑張っても、生徒がそれを受け入れる素地がなくては意味がないからです。
先生が「学力を上げよう」と思って一生懸命に説明をしても、生徒が「そんな説明など聞きたくな
い」と思っていれば、授業は成立しませんし、学力の向上などあり得ません。
生徒が「勉強したい!」、「勉強が楽しい!」というモチベーションを作り出すこと、言い換えれ
ば「生徒のやる気を高める」ことこそがプロの授業です。
生徒のモチベーションに焦点を当てると、「もっと他にやる気になるようなアプローチはないの
か」と先生が考え始めると、自分自身で授業のやり方に工夫をするようになります。
ここからが名人級の授業ができる達人に至る出発点です。
そして、授業内容が変われば、生徒とのやり取りや「承認の仕方(ほめ方)」にも変化が生じてきます。
単に授業をするだけでなく、授業を通して生徒の「教科や勉強に対するモチベーションを上げる」
ことを是非、目指してください。